Friday, January 05, 2007

なぜ集団的自衛権か

 自衛隊は専守防衛を旨とした軍事力ですね。普通は防衛を標榜しながら攻勢力のある軍を企図するものですが、自衛隊に限って専守防衛を貫いています。守るだけの軍隊は弱い。非効率で金がかかる。軍事の専門家から見ればこんな軍隊は想像もつかないものなのだそうですね。無い方がまし。
 これは先の戦争で諸外国に進出し、多大の損害を与えたことに対する反省の故である。もう日本国外で戦争することはありません。日本が直接攻撃を受けた場合、水際で防衛をするだけの軍隊です、ということなんだそうです。
 自衛隊を単独で考える場合これは真実らしいですね。日本は核兵器を持っていない。長距離弾道弾もない。長距離爆撃機も。空母も。上陸用舟艇も対岸に逆上陸できるほどは持っていない。
 中国や韓国が日本の右傾化軍事力増強を懸念してはりますが、過去のように軍事的攻勢をかける能力のないことは分かりきっていらしゃるんでしょうね。ただ日本の為政者も6兆円も予算をつかっている割には使い物にならない軍隊なのだと、お馬鹿な反論をするわけにもいかない。だんまりを決め込むしかないのを見越しての外交攻勢なのでしょう。
 が、しかしこの専守防衛の軍隊が、前方展開能力のある軍事力と一体化するとどうなるのか。非常に役立つ輜重兵となるそうです。兵站維持にはめっぽう役立つのだそうでございます。日本は先の戦争で兵隊さんは強かったが、兵站で負けた、という意識が強い。そのパラドックスなのでしょうか変な軍隊を作ってしまったものでございます。
 イラク戦争を見ればそのことがよく分かります。陸自は専守防衛に徹して基地に引きこもり、たまに水配りをして無事帰国した。専守防衛の訓練をしていただけのことはある。よくできました。
 その一方、空自と海上自衛隊はいまだに参加している。引っ張りダコなのですね。海上給油。空路による補給なら自衛隊にお任せってね。これどう考えても戦闘行為に参加していることになるんですがね。輜重兵が兵隊ならば、という歌もあって馬鹿にされてはいたのですが・・・とにかく専守防衛部門は役に立たないが、兵站部門は大いに役立つわけです。
 そこんところに目をつけたのが米軍再編で、今まで自衛隊など足手まとい
だけだと思っていたのが、兵站なら十分役に立つ。利用さしてもらいましょ。
 日本にすれば専守防衛にしか役だたない自衛隊に大いに役立つ仕事が見つかったてなもんでしょうね。よかった、よかった。
 集団的自衛権の内実はこのようなものなのですね。一義的にはですね。
 でその後この輜重兵が軍事物資運搬中に死ぬでしょ。すると盛大な国葬です。まあ、一人の犠牲者では盛り上がりませんので5、6人から10人ぐらいが一度に死んでもらうのが好都合。ですからイージス艦が沈められるのは大袈裟ですから、補給機が一機ぐらいがちょうどいい・・・ 菊の花が盛大に飾られた祭壇に白無垢の棺が並べられて、荘厳な鎮魂歌が流されるなか総理大臣祝辞。モトイ。弔辞。なんやらかんやらで皆後に続け、終わり。てなことにならなければよいのになーと思う今日この頃です。

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